

みぃやさん
こんにちは、猫の慢性腎不全の闘病記を記録していた「みぃやさん」の元飼い主です。先日は命日でした。天国で元気してるかなぁ~
猫の慢性腎不全ステージ4のブログを探していて、ここにたどり着いた方も多いんじゃないでしょうか。今回は前から気になっていた「腎不全でも復活するにゃんこが居た」というニュースについて調べてみました。
ことの発端⇒2024年8月、囲碁棋士の安田明夏さんが読売新聞記事内で公表した愛猫ベリーの闘病記の記事が話題になりました。
※ねこ好きさんで、「安田明夏のとってもやさしい囲碁入門」の本を書いてる人です。
なんと・・・彼女が飼ってる猫が「余命1か月」と宣告されたステージ4の猫が、ステージ2まで回復した というのですΣ( ̄□ ̄;)こんな話、信じられますか?
私も猫(みぃやさん)を慢性腎不全で亡くしているので、この記事読んだ時、え?腎不全って治るものなの?とびっくり!もしかして最新の治療かな?とも思ったり
違う方法なら「うちのみぃやさんも助かったかもしれない」って一瞬考えました。
でも同時に思ったんです。
余命1ヶ月からの回復は本当なのか、医学的にどう説明できるのか、すべての猫に当てはまるのか?・・・と
今日はこの疑問に、できるだけ正直に向き合ってみようと思います。
この記事を読めば分かること
- 安田明夏さんの愛猫ベリーに実際に何が起きたのか
- 猫の慢性腎不全ステージ4から回復する可能性
- ステージ4でも元気になった事例の共通点
- 飼い主が今できること
安田明夏さんの猫、ステージ4から2へ回復?愛猫ベリーに何が起きたのか?
まず事実を確認しましょう。
2024年8月27日、読売新聞に掲載された安田明夏さん本人の記事によると
ベリーの闘病の経緯
- 2023年末:ご飯をあまり食べなくなる(当時7歳)
- 診断時:重度の腎不全、余命1か月と宣告される
- 2つの病院で検査するも、結果は同じ
- 治療開始:1日おきの点滴、栄養補給、毎日の投薬
- 体重減少:どんどん痩せていき、2キロ台に
- 食欲低下:1日でカリカリ3粒、チュールひと舐め、それでも吐く日も
ここまで読んで、同じ経験をされた方は胸が苦しくなったんじゃないでしょうか。

みぃやさん
私もみぃやさんの最期を思い出してちょっと泣いちゃいました(T_T)何年経っても辛いね
転機が訪れたのは治療開始から半月後
安田明夏さんの場合、獣医さんから提案があったそうです。
違う側面から腎臓にアプローチする薬と、サプリメントを追加してみよう
藁をも掴む気持ちで試したのでしょうね~この提案を受け入れて1週間が過ぎたころ。
驚きの変化が起きました
- ご飯を食べる量がだんだん増えていった
- リラックスした体勢で休むようになった
- 表情が変わり、「目に光が宿る」状態に
- 体重が2キロ台→3.6キロまで回復
- 腎臓病のステージが4から2へ改善
安田さんは記事の中でこう書いています。
「1日おきの点滴は1週間に2回となり、2キロ台だった体重は3.6キロまで回復。腎臓病のステージもステージ4から、ステージ2まで戻りました」
これは記事中に猫の写真も掲載されており、闘病中の様子や回復ぶりが詳しく書かれていたので、本当の話だと思います。嘘でも誇張でもありませんでした。
猫の慢性腎不全、ステージ4から2への回復は医学的に可能なのか?
ここからが重要なポイントです。
正直に言います。
慢性腎不全は基本的に不可逆性の病気です。
一度壊れた腎臓の細胞は元に戻りません。これは獣医学の常識として広く知られています。
猫の慢性腎臓病(腎不全)の主な治療は「緩和治療」※進行を遅らせたり症状を緩和させる治療法が主となる(食事療法/内服薬/点滴/サプリメント)
参照:猫の慢性腎臓病(腎不全)が治った・回復したというケースはある?飼い主さんができることより抜粋
じゃあベリーの回復は何だったのか?
考えられる医学的な説明
1. 急性腎障害が重なっていた可能性
慢性腎不全に急性の腎障害が重なると、一時的にステージ4相当まで悪化することがあります。(急性と慢性の複合パターン)
この場合、急性の部分が回復すれば理論的には数値は改善するかも知れません。※個体差による
2. 脱水や電解質異常の改善
うちの猫(みぃやさん)の治療中も感じたのですが、重度の脱水状態だと、日によって腎機能の数値(クレアチニンなど)が実際より悪く出ることがあるんです。
点滴や治療で脱水が改善されると、本来の腎機能が測定できるようになります。
3. 新しい薬の効果
記事には「違う側面から腎臓にアプローチする薬」とあります。
具体的な薬名は書かれていませんが、近年の猫の腎不全治療薬には
- ラプロス:腎血流を改善し、炎症を抑える
- セミントラ:腎臓への負担を軽減
- AIM治療薬(開発中):腎臓細胞の保護
これらの薬で進行を遅らせたり、残存している腎機能を最大限に活かせることが分かってきています。AIMは全飼い主さんが期待してる薬やね(今は名前募集してるそうですよ)
準備が整いましたので、AIM猫薬の名前(販売名)の一般公募を開始致します!以下のリンクから応募ページに入っていただき、要項をよくお読みの上ご応募ください!素敵な名前のご提案を楽しみにお待ちしております!!ポストの拡散もよろしくお願い致します。#AIM猫薬https://t.co/Sredd0ljGY
— Toru Miyazaki/宮崎徹 (@Toru51557911) November 10, 2025
私が一番大切だと思うこと
医学的な説明はいろいろできます。
でもね、それ以上に大切なのはあきらめない看病だったんじゃないかな。
安田さんの記事を読むと分かります。
いろんな種類のご飯を口まで持っていって何とか食べてくれるよう、しつこいほどに一日中つきっきりでした(本人はそっと休ませてほしかったと思います)
この文章に愛情が溢れてますよね。
ベリーはこの愛情を感じて、生きようとしたんじゃないかな。
ステージ4でも元気になった事例、共通点は?
ネットで「猫 慢性腎不全 治った」「猫 腎不全 ステージ4 元気」と検索すると、いくつかの回復事例が見つかります。
私がこれまで見てきた中で、回復した猫ちゃんの共通点をまとめてみました。
回復事例の共通点
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 早期の治療開始 | 数値が悪化した段階で迅速に対応 |
| 複数の治療の組み合わせ | 点滴、投薬、サプリメントを併用 |
| こまめな経過観察 | 1日おきや週2回の通院 |
| 食事への工夫 | あの手この手で食べさせる努力 |
| 飼い主の諦めない姿勢 | 最後まで希望を持って看病 |
ただし、これは回復した事例だけを見た結果です。
同じように看病しても、亡くなってしまう子もたくさんいます。
私の愛猫もそうでした。
「奇跡」と「一般的なケース」は違う
ベリーの回復は素晴らしいことです。
でも、これが「すべての猫に起こる」わけじゃありません。
むしろレアケースと考えるべきです。
なぜこんなことを言うかというと。
「ステージ4でも回復するんだ!」って希望を持ちすぎて、結果的に愛猫が亡くなったときの絶望が大きくなってしまうのが怖いからです。
私自身、そうでしたから(T_T)
ステージ4でも元気になったニュース:この事例から私たちが学べること
じゃあこの話は意味がないのか?
そんなことはありません!
改善への道!学べる5つの重要ポイント
1. 諦めるのはまだ早いかもしれない
ステージ4でも、適切な治療で改善する可能性はゼロじゃない。
獣医さんと相談しながら、できることを試してみる価値はあります。
2. 治療法の見直しを提案してみる
安田さんのケースでは、治療開始から半月後に薬を変更しています。
最初の治療で効果が出なくても、別のアプローチがあるかもしれません。
遠慮せず獣医さんに相談してみてください。
3. 水分補給と栄養管理が超重要
腎不全の猫は脱水になりやすいです。
家の中に複数の水飲み場を用意したり、いろんな形状のお皿を試してみたり。
小さな工夫が大きな違いを生むこともあります。
4. メンタルケアも忘れずに
安田さんの記事にもありました。
腎臓病の猫は鬱になりやすい
これ、意外と知られていないんですよね。猫も不安を感じるんです。飼い主さんが明るく接してあげることも治療の一部だと私は思います。
私の場合は、猫のストレスを軽減するために猫のゴロゴロ音を流したりしていました。
5. セカンドオピニオンは大切
安田さんは2つの病院で検査しています。
別の病院に行くことで、違う視点からの治療法が見つかることもあります。
こんなケースは要注意!すべての猫に当てはまるわけじゃない
ここで冷静になって考えてほしいことがあります。
ベリーのケースが特殊だった可能性
- 年齢が若かった(7歳)
- 保護猫で元々体が丈夫だった可能性
- 早期発見・早期治療ができた
- 飼い主の経済的・時間的余裕があった
すべての飼い主さんが、1日おきの通院を続けられるわけじゃありません。
経済的な理由で治療を制限せざるを得ないケースもあります。
それは決して飼い主さんのせいじゃない。
高齢猫や併発疾患がある場合
ステージ4まで進行している高齢猫(15歳以上)や、他の病気も併発している場合は、回復の可能性はさらに低くなります。
私の愛猫は17歳で慢性腎不全になりました。
獣医さんからは「年齢的に厳しい」と最初から言われていました。
免責事項
この記事の情報はあくまで参考です。
猫の健康状態や治療方針は、必ず獣医師に相談してください。
ネットの情報だけで判断せず、信頼できる獣医さんと一緒に最善の方法を探してくださいね。
まとめ:希望を持ちつつ、現実を受け入れる勇気を
ここまで長文を読んでくださってありがとうございます。最後にまとめますね。
この記事で伝えたかったこと
安田明夏さんの愛猫ベリーのステージ4→2への回復は本当です
ただしこれは
- 適切な治療
- タイミング
- 諦めない看病
- そして運
これらが重なった結果だと思います。
すべての猫に同じことが起こるわけじゃありません
でも、希望を持つことは大切です。
「もしかしたら」という可能性に賭けてみる価値はあります。
あなたにできること
- 獣医さんと密に連絡を取る
- 治療法の見直しを相談
- セカンドオピニオンも検討
- 環境を整える
- 水飲み場を増やす
- 静かで安心できる場所を作る
- 食事の工夫
- 腎臓病用療法食だけじゃなく、好きなものも
- 少量でも食べてくれることを優先
- 心のケア
- 猫ちゃんの不安を和らげる
- 飼い主さん自身のメンタルも大切に
- 記録を残す
- 体重、食事量、症状の変化
- 治療の効果を判断する材料になる
そして最後に。
どんな結果になっても、あなたが愛猫のためにできる限りのことをしたなら、それで十分だと思うのです。
私は愛する猫を救えませんでした。(T_T)
でも、最後の瞬間まで一緒にいられたこと、看病できたことを後悔していません。
あなたと大切な家族でもある猫ちゃんが、少しでも長く幸せな時間を過ごせますように。
そして、もし奇跡が起きたら。
ぜひ私にも教えてくださいね^^
参考情報
- 読売新聞「安田家の愛猫、やんちゃなベリーの闘病記」(2024年8月27日)
- 国際獣医腎臓病研究グループ(IRIS)の慢性腎臓病ステージング基準(pdf)
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この記事が、同じように悩んでいる誰かの助けになれば嬉しいです。
※この記事は個人の経験と調査に基づいています。医学的なアドバイスではありません。愛猫の治療については必ず獣医師にご相談ください。


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